263. 蝶々と仙人と

蝶々と仙人と

蝶になりたかった仙人

仙人は蝶になりたかった、美しい花たちの蜜をすってまわりたかった。

仙人は年をとるごとに、蛇のようにからだがのびのびになってしまった。

でも仙人はあきらめられなかった。

このまま死んでしまうのか、一度でいい、空を優雅にとんでみたい。

これでは、さなぎにさえなれない。

いつも、いつも空想した。

何十年も前に一緒にいた友は、若い体のまま、それはそれは皆が羨むような蝶になった。

美しい花たちと戯れ、まばゆいくらいのものだった。

仙人は、羨ましくて、悔しくて、悲しかった、むくわれない自分に嘆き、何年も泣いて暮らした。

格好の悪い自分をみては自分を咎めた。

しかしある日、蝶は命と引き替えに優雅な舞いを終えた。

仙人は複雑な気持ちだった。

お前はどこまでかっこいいんだ。

それから仙人は誓った。

ぼくは、長生きしても蝶にはなれない、けれど、今でも蝶になることだけを

夢見て、片時も努力をおしまない。

生きてる限り、君の何十倍もかっこよくなって空を舞ってやるよ。

最後の一日まであきらめない。

だから、今日も努力を惜しまない。

作成者: ken1202

Kenichi Kishikawa (born1966) is Japanese drift wood figure artist. original miracle wonder creature sculpture &paint & slide show movie art works 湘南の幻想ARTIST 不思議な生き物造形作家 岸川研一 1966年 長崎県平戸市生まれ 1993年 多摩美術大学絵画科油画立体クラス卒業 大手ディスプレイ会社の造形デザインディレクターを務めながら、自身のLIFE WORKであるアートの分野においても造形作家として作品を発表している。 神奈川県藤沢市在住、湘南の海を中心に流木や軽石、シーグラスなど海岸で収集した素材を使用し、自己の妄想の中で創造した生き物を自然と生命への愛をテーマに製作活動中。 Facebook instagram SNS ブログ等で作品発表中。

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