558. 八百万の神々




 

八百万の神々



とある、仕事場へ向かう田舎道、
ヤマの騒めきは、どんどん大きくなる
いろんなものが見える。
人一倍、怖がりで臆病だから、

小さい頃から天井の滲み、夜道の藪の中、岩山、砂浜、廃屋の壁、本当にいろんなものが見えてくる魔物たち、、

音にも敏感だった。
静かなはずの田舎の景色なのに
うるさいほどに騒めきが聞こえる
あっちからもこっちからも…うるさいほどに
いつしか田んぼのカエルの声は
カッパのなき声に変わった。

家の近くに豚小屋があったのだが、夜そばを通った時にブヒブヒと聞こえただけで
物凄い妖怪でもいる気がして泣きそうだった。

うちのワンコが吠えてる時がある。
誰もいないのに…
どなたか、
いらっしゃってるのですね。
しばらくするといなくなる。

いまも感じる。
ボクの後ろに誰かいる…
いいひとですか悪いひとですか?
それとも守護霊さま⁈

幻想の世界は覚醒するとhighになって止まらない。

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