出張先の街、朽ちた塗り壁
誰かが描いたハート、誰かへの想い
描きたい、消したい、伝えたい…
ハートにならないその線、描いてしまったハート。
恥じらいと稚拙さと止められなかった
あの頃の強くて弱くて壊れやすい気持ち
その落書きの壁の中を駆け巡っていた
10代の頃、東京藝大の教授、伊藤廉さんの絵の話という本をよんだ
フォンタナの空間概念という作品、キャンバスの中央が切り刻まれてあった。
必要なマチエールと必要な描き込みがあれば絵は成立する。という話
確かに、空間と表現がそこにあった。
若いボクはとっても感銘を受けていた。
このハート、魂と気持ちこもってんな…
これだよ、若い頃に読んだ書物は
いまだにボクを動かしているな