僕の夢は、君とシエスタすることだよ。
彼は彼女に言った。
彼女は、じゃあもう、夢は叶ったのね….
僕はそのためにお金持ちになって有名になって成功するんだ。
彼は、それから猛然と働いた。
会社をつくり、仲間をあつめ、競争し、買収し、
寝る間もなく、1日も休まず働いた。
家族と触れ合うこともなく、何十年も働いた。
そして、お金持ちで有名な大会社の社長になった。
ぼくの夢は君とシエスタすることだよ…。
家庭もかえりみず働いた彼のそばには、彼女も家族も
いなかった。
ぼくの夢は君とシエスタすることだよ…。
本当は、目の前にあった幸せの話。