久しぶりの万年筆画、
こうして描いていると、ワイヤーワークの形やリズムと絵が同じなことに気づく
同じ人間の作品だから素材や道具を変えても、やっぱり変わらないのだなぁ…
よく、繊細な絵を描きますね、などと言われるが、まったくとんでもない。世の中には気が狂ってるのかと思うほど細かい絵や彫刻をつくる人たちがたくさんいる。ボクはまったく繊細さにかけていると思っていて、いつも反省の繰り返しだ。
最近、会社の後輩が偉くなって、お客さんと対面してプレゼンし、検査打ち合わせしている。立ち会うとボクの担当した造形物の誰も気づかないような端部の収まりを指摘してくる。この子はすごいな!と思う。そうでなくちゃいけないと思う。
細部までの気くばりというのは表現があらくても、細かくても同じだ。
心臓手術の権威の医師がテレビで紹介されていたのを見たことがある。手術前の下準備チェックが0.まるまる㎜、むちゃむちゃ厳しい、針で差すよなシャープでくるいのない世界。
ボクにそんなことはできないのだけど、気持ちはそんな風に思ってる。
年寄りだからしょうがないって思われるのはいやだからね。