680. 狼と春の調べ




見たことのない生き物が描きたいと思った。いつものことながら、見たことのない生き物はきっと気色悪いだろうな…けれど、形になってしまったことを許してしまえば、もう、責任をとるしかないな。

絵ならまだしも、立体ともなると、上手かろうが、下手だろうが、絶対に逃げられないし、目の前にモノという物体が出来上がってしまう。その、存在の創造は幼稚園児とミケランジェロが同居していても対等だ。

小さな子どもにセンスはない。何故か?良いかどうかなどといって厳しく自分がつくったものを選別したりしないからだ。素直な気持ちのまま、ありったけを放出する。しかし、ココロはピュアなまま、となりの子が作っている作品を気に入ればなんの躊躇なくマネをする。マネをしたなどという意識自体がない、仲良しで嬉しいのだ。ここを悔しがる子はだいぶオマセさんか、もう子どもではないのかもしれない。

色も、形も、材質も、間も、空間も環境も、光も音も、においや、それを作ったうんちくまで語りまくる、そして批評し、いいだの悪いだの、何か他の似たものを探して比べようとする。

キライだな!見たくなきゃ見なきゃいいし、余計な嫌がらせ、酷いことを書き込む匿名の人間がまったくわからない。相当の暇人か、友達もいないのかもしれない。

もう一度ピュアという原点に戻ってから考えよう…

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